バスのなかで見覚えのある顔を見つけた。その界隈ではちょっとばかり有名な本屋の店主さんである。常連客でもお得意様ではない私はご挨拶するきっかけを失い、彼の手の中にある本を見ていた。緑色のハードカバーに犬の絵。犬好きの私は、心惹かれつつも、そ…
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