2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

過剰なる母 寺山修司とロマン・ガリ  

5月になると、寺山修司を読み返します。5月4日は命日だから。そして、『われに五月を』の印象があまりにも強いから。歌集「われに五月を」のなかで、「二十才 僕は五月に誕生した」としていますが、本当は12月生まれ。別の作品(1)では「おいらの故郷は汽車…

牛乳を運ぶ シュペルヴィエルと宮沢賢治

古典新訳文庫創刊編集長の駒井稔さんが「今、息をしている言葉で」(而立書房)で、刊行時の経緯を書いていらしたので、「海に住む少女」刊行に到るまでの覚書を今のうちに。 2005年の冬、古典新訳文庫の創刊に先立ち、編集長の駒井さんから「何か訳したいも…